「妊娠中の尿漏れが気になるからインナーボールで膣トレをしたい…」
尿漏れはデリケートな問題なので早くケアしたいものですが、妊娠中にインナーボールを使ってはいけません。
なぜ妊娠中のインナーボール使用がダメなのかと、正しいインナーボールの使い方・妊娠中でもできる膣トレを解説します。
インナーボールの正しい使い方を知っておけば、産後すぐに膣トレを始められますよ。
目次
妊娠中のインナーボール使用は控えるべき
妊娠中にインナーボールを使って膣トレをするのはやめてください。万が一、切迫早産などになってしまったら大変です。
妊娠中はお腹が張っていて、ただでさえ安静にしていないといけない状態。そんな体にインナーボールで刺激を与えてしまうと負担がかかります。
妊娠中の体はとてもデリケートなので安静に過ごしてください。
インナーボール販売サイトでも記載されている
国内外問わず、インナーボール販売サイトのほとんどで「妊娠中の使用はお控えください」と記載されています。
このことからも妊娠中のインナーボール使用がNGなのが分かりますね。妊娠中のインナーボール使用はリスクが伴うので、絶対に使用してはいけません。
妊娠中はNG!インナーボールの正しい使い方
妊娠中の使用はNGですが、産後の膣トレとしてインナーボールを使うのはおすすめです。
初めてでも失敗しないインナーボールの正しい使い方を解説します。
インナーボールの入れ方
- リラックスして楽な姿勢を取る
- タンポンを入れる要領でインナーボールを挿入
- そのまま楽な姿勢で10~15分過ごす
- 時間が経ったらインナーボールを取り出す
慣れるまではインナーボールが上手く入らないことがあります。その場合はローションを塗ってから挿入するとスムーズです。
また、インナーボールを清潔に使うためにもできればコンドームを使いましょう。インナーボールを洗うのが楽になりますし、雑菌も付きにくいので衛生的です。
インナーボールを入れたあとの過ごし方
インナーボールを入れてからの10~15分は、楽な姿勢でゆっくりと過ごしてください。寝転がってスマホやテレビを見ながらだと時間が早く経つのでおすすめです。
インナーボール使用時に《膣を5秒間締める→5秒間ゆるめる》を×5回で1セットとし、5セットするとより効果的。
インナーボールの感覚に慣れてきたら挑戦してみましょう。
※インナーボールを入れたまま寝ないように気をつけてください。インナーボールの使用推奨時間を過ぎてしまいます。
インナーボールの洗い方
- ラブグッズ専用ソープまたは石鹸で洗う
- ぬるま湯でよく洗い流す
- 清潔なタオルなどでしっかりと拭く
- 完全に乾いたら専用ケースに収納する
インナーボールは膣の中に入れる物なので、清潔な状態を保つ必要があります。
お湯でさっと洗う程度では雑菌が残るおそれがあるので、専用ソープか石鹸を使いましょう。
半乾きの状態で収納するのも、カビや雑菌が繁殖する原因になるのでよくありません。完全に乾いてから収納しましょう。
※インナーボールが水洗い不可の場合は、除菌シート・ウエットティッシュなどでしっかりと拭いてください。
インナーボールの乾かし方
- 清潔なタオルで包んで乾かす
- ドライヤーの冷風で乾かす
おすすめなのは、タオルでしっかりと拭いてから別の清潔なタオルに包んで再度乾かすことです。
タオルに包まれているのでインナーボールにホコリが付きにくくなります。時間がない場合はドライヤーもおすすめですが、必ず冷風にしてください。
熱風だとインナーボール本体に悪影響を及ぼす可能性があります。インナーボールの紐部分をフックに引っ掛けて乾かす人も多いですが、これはあまりおすすめできません。
ホコリや雑菌が付きやすいですし、紐部分が劣化しやすくなります。もし使用中に紐が切れてしまったら大変なので、紐部分に負荷をかける乾かし方は避けましょう。
インナーボールの保管方法
インナーボールを収納するときは、ポーチなどに入れる前にサランラップやポリ袋で包んでください。
雑菌やホコリが付くのを防げるので、毎回清潔な状態でインナーボールを使用できます。
サランラップなどで包んだら、購入時に付いてきたケースやポーチに入れて収納しましょう。
高温多湿の場所を避ければ、保管場所はどこでも問題ありません。膣トレを習慣化できればベストなので、取り出しやすい場所に保管するのがおすすめです。
妊娠中の尿漏れが気になる!インナーボールで改善できる?
妊娠中の尿漏れを改善したくてインナーボールを使おうとする人は多いですが、前述した通り妊娠中はインナーボールを使ってはいけません。
ですが、妊娠中は自力での軽い膣トレにとどめておいて、産後インナーボールを使うのはOKです。
産後の尿漏れにインナーボールは効果的なので、ぜひ取り入れてみてください。
妊娠中の尿漏れの原因
妊娠中に尿漏れしやすくなるのは、赤ちゃんの成長にともない子宮が大きくなり膀胱を圧迫するからです。
その状態でお腹に力が入ったり赤ちゃんが動いたりすると、膀胱が刺激され尿漏れしてしまいます。
また、妊娠中は膀胱の収縮力自体も落ちており、トイレでいきむ癖がつきやすいです。この癖がついてしまうと、さらに尿漏れしやすくなるので気をつけてください。
(参考)西松屋 多くのマタニティママが悩んでる!妊娠中の尿漏れ・・原因と対策
妊娠中にできる膣トレ
妊娠中の尿漏れを少しでも改善したい場合は、妊娠中でもできる《道具を使わない膣トレ》をしましょう。自重で膣を締めるので、妊娠中でも安心して行えます。
【道具を使わない膣トレ方法】
- ゆっくりと膣を締める
- 限界まで締めたらゆっくりとゆるめる
エレベーターをイメージした膣トレですが、これなら場所を問わず簡単にできますし体への負担も少ないです。
膣を締めるときはエレベーターが閉じる感じ、ゆるめるときはその反対をイメージしてもらうと上手くできます。
※少しでもお腹に異常を感じたらやめてください。妊娠中にこの膣トレをする場合、あまり力を入れすぎないように気をつけましょう。
産後落ち着いたらインナーボールを使う
産後3ヶ月ほど経って体調が戻ってきたらインナーボールを使用してOKです。
帝王切開を行った場合は体の治りが遅いことがあるので、必ず医師の許可を得てからにしてください。
※体調が悪い・気分が優れないときのインナーボール使用はNG。産後の体はデリケートなので無理は禁物です。
まとめ|妊娠中はインナーボールの使用NG!
妊娠中の体はデリケートな状態なので無理は禁物。お腹・膣に余計な刺激を与えないためにもインナーボールは使わないでください。
しかし、産後の尿漏れ対策などにインナーボールを使うのはおすすめです。出産を終え、体調が戻ったらインナーボールで膣トレをしましょう。